【年金は遅くもらっても得?】最近のやさしい経済③
こんにちは!
今回は、2023年4月から改正される
年金の支給制度
について書いていきます。
この制度
ズバリ
70歳以降で受給すれば、有利になる
という制度です。
それではみていきましょう。
現在の年金の繰り下げ支給の仕組み
原則 65歳からの受取開始
開始を1ヵ月繰り下げるごとに0.7%増額
70歳まで可能
70歳から受け取る場合
0.7% × 60ヵ月(5年) =42%
受給については、請求をしなければ自動的に繰り下げ状態となる。
つまり、
繰り下げ支給すると最大42%年金額が増える。
手続きは不要。
増えるのは70歳まで。
ということですね。
受け取り方も種類があります。
それをみてみましょう。
繰り下げ受給については2種類
「フル増額」
通常の受け取り方。
5年間繰り下げて年金受給する場合、42%増えた状態の年金を受けとる。
「一括受給」
最初に増額なしの金額を一括で受け取る
その後、増額なしの年金額を受け取っていく
一括で受け取れる金額は 最大5年分
例)70歳で5年分を一括受給した場合
5年分の一括で受け取り、65歳時点で支給されるはずだった年金を受け取るようになる。
入院などまとまったお金が必要になった場合に活用する制度ですね。
注意) 70歳を超えて請求を忘れてしまっていた場合。
73歳とかまで請求を忘れてしまっていた場合もないとは言い切れません。
その場合はどうなるのでしょうか。
フル増額の場合
70歳時点で繰り下げ受給したとみなされる。
最大42%増加 して年金を受給できる。
空白の3年分についても一括でもらえる。
一括受給の場合
増額なしの年金5年分を一括で受け取る(3年分は消滅)
もし遅れた場合は、フル増額でもらった方が賢いですね。
2023年4月から変わる制度について
長々と制度の説明をしましたが、いよいよ新制度について入っていきましょう。
フル増額の場合
繰り下げ受給の選択肢が75歳まで広がる
つまり、
75歳から受け取る場合が
0.7% × 120ヵ月(10年) =84% 増額
となります。
77歳から受給した場合
今までと同じように
2年分は一括で受け取り、84%増額分をそれ以降受け取っていける。
となります。
純粋に繰り下げでもらえる額が増加した感じですね。
一括受給の場合
5年を増額無しで一括受け取りする ⇒ 変わります
一括受け取りした場合、年金の増額はない⇒ 変わります
70歳以降で受け取る場合の恩恵がでかくなっています。
例をみてみましょう。
73歳で一括受給する場合
5年分を一括受給
(受給分は70歳~73歳の3年間繰り下げした分 25.2% 増額
0.7% × 36ヵ月(3年間))
今後もらえる年金額も 25.2%増えた金額
77歳で受給した場合
5年分を一括受給
(受給分は70歳~77歳の7年間繰り下げした分 58.8% 増額
0.7% × 84ヵ月(7年間))
今後もらえる年金額も 58.8%増えた金額
今までの制度であった、消滅部分が増額分でカバーされるような形になりましたね。
まとめ
年金の制度は繰り下げ支給に対して有利になってきた
繰り下げした場合の上昇幅の増加
一括請求した場合も、70歳以降であれば増加して年金をもらえる
70歳以降になっても、年金受け取りの金額が増額する。
この考えは、選択肢の一つとなると思います。
感想
すみません。
一括受け取りの部分の説明がうまくできなくて、自分で意訳して記載しました。
中身は同じだと思うのですが、実際の制度の文言は少し違います。
勉強不足を痛感するこの頃。
それでは、さよなら。