【個人投資家の歴史】最近のやさしい経済④
こんにちは!
今回は
個人投資家が増えていること
について書いていきます。
このコロナ禍で、将来が不安視される昨今。
個人の投資家が増えています。
日本証券業界の調査
2019年3月末~2019年9月末
ネット口座は163万口増加
2021年3月末の数字は分かりませんが、ポイントで投資を始められたりと、投資を始めるハードルは下がってきているので、着実に増加傾向にあるでしょう。
そして、その増え方にも特徴が出てきています。
その特徴は以下の2点。
①投資に対する動機が多様化している
②長期的な目線での投資家が多い
今までとどう違うの?
てか、そんなに変わってるの?
そこを今回は、個人投資家の増え方の歴史と合わせて見ていこうと思います。
それではいきましょう!
個人投資家の歴史
①第1世代
2000年のITバブル期前後に登場
ITバブルとは
1990年代末期
インターネットを活用した取引の可能性が現実化。
既存のビジネスモデルを大きくゆるがすと期待された。
多くの会社がインターネット関連の投資に動いた。
そこで、注目されたのは情報処理関連企業。
多くの投資家は聞いたこともない、説明されても理解できないプレゼンテーション資料をみて、流行っているからという理由で投資をしていった。
つまり、
「ITとかよく分からないけど、なんだかすごそうだし買ってみよう」。
ということですね。
ITバブルって、今の5Gやeコマースと似てますね。
②第2世代
新興市場バブル期
2005年~2006年頃にかけて登場
IPOとは
「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略。
未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させること。
株式上場に際し、通常は新たに株式が公募されたり、上場前に株主が保有している株式が売り出されます。これら株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。
企業にとっては上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、また上場することで知名度が上がり、社会的な信用を高めることができるといったメリットがあります。
新たに、上場する株式であれば
今後、さらに有名になって上がっていく見込みは高い
今なら割安と考えて、多くの投資家が参入していったってことですね。
③第3世代
アベノミクス相場
2013年~2016年にかけて登場
アベノミクスとは
2012年12月26日に始まった第2次安倍政権。
安倍晋三首相が表明した「3本の矢」を柱とする経済政策。
最大目標を経済回復。
①大胆な金融政策
(2%のインフレ目標が達成まで、無期限の量的緩和を行うこと)
②機動的な財政出動
(東日本大震災からの復興、安全性向上や地域活性化、再生医療の実用化支援などに充てるため、大規模な予算編成を行うこと)
③民間投資を喚起する成長戦略
(成長産業や雇用の創出を目指し、各種規制緩和を行い、投資を誘引すること)
この柱で日本経済を立て直すとしたもの。
成果としては、円安・株高です。
日経平均 2013年1月31日 11,138円
2016年1月29日 17,518円
この株高で利益を出そうと、投資家たちが参入。
知識を共有し、アナリストのような分析を行うようになりました。
第3世代までの動き
第1世代・第2世代
短期的な投資⇒投機的
すぐに買ってすぐに売るものでした。
結果、バブルの崩壊や、リーマンショックなどの大規模な下落により、多くの投資家がきえていきました。
第3世代
先人たちの経験を引き継いだ第3世代。
市場の動きを、ネットで共有しつつ、中長期的な動きが主流に。
これらの世代の特徴として2点あります。
①基本的な考えは、大きな利益をだしたい
②20代の投資家は少ない。40歳以上の人が多かった。
第4世代
現在の投資家たちのことです。
彼らの特徴は以下の2点。
①20代の若者が多い
②投資の動機が多様化している
動機としては
〇年金2,000万円問題
〇コロナ禍での先行きの不透明さ
〇預金金利の少なさ
〇企業の成長に投資として参画したい
〇社会的な不安を投資で解決したい
など様々な理由から、始められているみたいです。
いずれにしても短期的な利益を目的とするのではなく、
長期的な資産形成として考えているみたいですね。
まとめ
個人投資家の歴史をみてみると、市場の動きが分かる
第1世代~第4世代まである
投機的な動きから、長期の資産形成へと考えが変わってきた。
若者の参入が多くなってきた
感想
ITバブルとか、最近の5Gの過熱感と似てたりするなと思いました。
先人方の失敗や、事例で学んでいくことも大切ですね。
個人の投資家たちは、これからどんな動きをしていくのか。
また、調べてみようと思います。
それでは、さよなら。